3.買ってみましょう
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MACD(Moving Average Convergence Divergence)

 世界で最も尊敬されるテクニカルアナリストの一人、Gerald Appel氏。40年以上に渡る投資歴を持ち、現在5億5000万ドル以上もの資産管理を行う同氏が開発したのがMACDです。これは、2本の指数平滑平均を用いて、売買タイミングを計るテクニカル指標で、売買タイミングだけでなく、MACDの傾き具合から、トレンドを知ることもできます。

 売買シグナルは先行線と遅行線が重なり合ったポイントで、一般的に12日と26日EMAのMACD線がシグナル線(trigger line、一般的に9日EMA)を下から上に抜けたら(ゴールデンクロス)買いシグナル、反対に上から下に抜けたら(デッドクロス)売りシグナルとなります。十分な底値圏で上抜ける、もしくは十分な高値圏で下抜ければ、MACDの信頼度が増します。
 また、ヒストグラム(柱状線)が上向きに伸びている状態が上昇相場、下向きに伸びている状態が下降相場であることを示します。
 ややこしそうですが、つまるところは移動平均線(MA)の改良バージョンです。一般に、移動平均線は売買シグナルがちょこっと遅くなるため、まめっち的にはMACDの方がいいんじゃないかな、と思います。また、MACDに独自に手を加えて売買シグナルの感度を高めて分析されている方もいるようです。
 MACDの一例です。銘柄は江西コッパー(銘柄コード358)。MAの帯が収束、ゴールデンクロスを形成後拡散しておりますが、MACDのゴールデンクロスの方がMAのゴールデンクロスに先行しております。2週間ちょっとで約20%の上昇。おいしい株でございます。


 
 以上は代表的な分析法に過ぎず、この他にも、「トレンドライン」「パラボリック」「フィボナッチ」「ボリンジャーバンド」「サイコロ」「ストキャスティクス」などなど、様々な分析法があります。
 ファンダメンタルズ分析と違って、テクニカル分析の場合、どの分析法を使えばいいか、もしくはどれとどれを使えばいいかというのは、個人個人で異なるため一概に言えません。実際にチャートを見ながら、お気に入りの方法を見つけるのがベストだと思います。また、1つの分析法に頼るのではなく、複数の方法を使って分析することをおすすめします。複数の分析法を組み合わせると以下のようなチャートになります。複数の分析法が共通したシグナルを示していたら、より自信を持った判断ができると思います。
                                                      
   

 ペトロチャイナ(銘柄コード857)のチャートにSMA,EMA,MAC、エンベロープ、ボリンジャーバンド、CDMA、RSI、Swing Index、出来高の計8つの指標を表示させたもの(1月19日の時点)。

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